アールブリュットへの憧憬
「Unframe」という曲名を考えたのは、とあるアールブリュットの講演を聞いた時。アールブリュットとは、もともと画家のジャン・デュビュッフェが提唱した概念で「芸術的教養に毒されていない人々が制作した作品」のことを指し、日本では障害者アートといったイメージがあるかもしれない。講演の中でとても印象的だったのは、「誰かに見られることを想定せず、完成を目指さず、息をするかのごとく作られる」という定義 。既存の芸術作品の流行や教育に影響されず、自身の内なる衝動のままに表現すること、そこに存在するのは 作者→作品→鑑賞者という前提のない、ただ作品を作るプロセスへの没頭 。こんなことが普通の人間に出来るだろうか。何かを作るとき、誰かに見られることを想定せずに、ただ自分の内にあるものを形にしつづけ、完成を目指さないんてことが。小さな子供たちの作品というのはある意味そういうものなのだと思う。きっと多くの人が、長く生きれば生きるほど、余計なことばかり考えるようになって、打算的になって、より簡単に手に入る快感を追い求めるようになっていく。YouTubeを開けばなんか楽しいことに出会えるし、作る側も常に見られること、気に入られること、みんなの快楽を刺激することを考えて制作するだろう。作品はフレームに入れられて飾られる。でもフレームに入れることを想定しない、自分の内にあるものをただ形にしつづけるとはどういうことなのか、そしてその作品とはどんなものなのか、ものすごくそこに憧れてしまう とは言ってもやっぱりどう足掻いても普通の人間にはそんな作品は作れるわけもなく、誰かに気に入られたいという欲求にうんざりし続け、永遠にどこかに到達することを追い求めてしまうのだと言うわけで「Unframe」いっぱい聴いていっぱい見てください!!(笑)
Minmin
