まことの道
今日と同じ明日が来ない日もある。そのことは普段は忘れていて、というか実感を伴わなくて、ある日その日は突然やってくる。当たり前だったことが当たり前じゃなくなって、無くなってしまったものにはもう二度と会えないんだという恐ろしい現実が、容赦なく襲いかかってくる。もっとああしとけばよかったという後悔、何でこんなことになってしまったんだろうという堂々巡りでいっぱいになって、何とかしてここから抜け出せる方法はないかと考えるけど、絶対に変わることのない現実に繰り返し打ちのめされる。人間が色んなことで悩んで、考えて答えを出す、そういうことが全部途切れて、消えてしまったんだと実感すると、すべての根拠のない自信がどこかへ行ってしまって、今自分が考えていること、しようとしてることはものすごくくだらないことなんじゃないかと思えてくる。
大事な人を失うこと、誰にでもおとずれること。大事な人がいないよりよっぽどましなことかもしれない。『まことの道』という曲を作ったとき、メールをくれた人に返事が出来なくて、そのことがずっと気になっていた。あの曲を作った時と、また同じことが起こって、やっぱり同じことを思う。小さな望み、喜びあふれる日々。目の前のことをちゃんと見て生きていきたい。
Minmin
